アレルギーの原因となるハウスダスト・ダニをキャッチして100%退治できるふとんクリーナー

2016年7月29日付 中日新聞

中日新聞130周年記念トップインタビュー
時代を牽引する先駆者たち
TOP RUNNER
株式会社コーワ 代表取締役社長 服部 直希氏

和と奉仕の精神をもとに百寿企業を目指す
半世紀培った技術集約し新たな挑戦

ブラシメーカーとして1935年に創業した株式会社コーワ(愛知県あま市) 。有名家電メーカーのクリーナー製造に携わって半世紀以上。積み重ねてきた知恵と経験をもっと社会に役立て、広く一般家庭に届けようと今年4 月、初めて企画・設計•製造・販売までを手掛けた自社商品のふとんクリーナー「ひなた」を発売。大手家電メーカーと共に歩みながら「真のものづくり」を目指し、独自に商品を開発したきっかけ、新商品に込められた思いなどを伺った。
(聞き手 中日新聞社一宮総局 総局長 田中宏明)
 

特産の刷毛つくりから始まった歴史
ブラシ業界を知財と技術でリード

田中 コーワは甚目寺特産の刷毛つくりから始まり、今は世界に進出されています。まずは会社の歴史からお話しいただけますか。
服部 1935 年に服部良助が工業用ブラシメーカーとして創業し1943 年に法人組織化しました。戦後、三種の神器と言われたものの一つ、掃除機のプラシ、ノズルの部分を家電メーカー各社さんに納めさせていただくようになりました。
 日本でめて電気掃除機にブラシが搭載されたのが昭和35年のことですが、そのときのブラシはコワが製造したものです日本の住宅環榜は世界的に見ても特殊で、1 軒の家屋に畳も絨毯もフローリングもあるそんな環境の中で静かでより軽くといった様々な要望から生まれたのがアルミロタプラシですまた多様する市場ニズに対応して、静音しながら軽量も実現する樹タの開発に成功しました
田中 特許を取られているのですか。
服部 はい。他社には真似できない技術だと思います。掃除機のノズルは落としたりぶつけたりが当たり前で、耐久性が求められます。これまでお客さまの要望や課題にお応えしながら、提案型ものづくりを行い、掃除機だけでなくエアコン、空気清浄機など様々な家電製品のクリーン技術に携わってきました。長年にわたり私どもが培ってきた技術と知恵を評価いただいて大手家電メーカーさんに採用していただいたものと考えています。
田中 その延長線上に「ひなた」があるわけですね。経営方針の「和と奉仕の精神」「強固にして清新な企業」というのはどういった意味があるのですか。
服部 基本的には安全で安心できるものをつくっていこう、使ってくださる方が安心して安全に使っていただけるものを作る会社をめざそうということです。清新というのは嘘、いつわりのない、社員がいきいきと働く企業という怠味です。

60度の熱風で吸い取ったダニと卵を退治
世界初のふとんクリーナー
「ひなた」の開発、発売

田中 「ひなた」開発の経緯を教えてください。
服部 4 年前、桂川稔会長の経営方針です。私たちの知恵をもっと社会に役立て、広く一般家庭の顔の見えるお客さま一人ひとりに届けることはできないかという思いがありました。そこで依頼されて作る製品ではなく、自発的に企画から販売までできる商品を作ろうと考えました。これも各社さんとの信頼関係があればこそのチャレンジだと思っています。
田中 どうして布団掃除機にしたのですか。
服部 社内コンペで三つの候補を出し1 年半くらい研究した結果、布団掃除機に決まりました。実際にスタートしたのが3 年前です。私どもがこれまで携わってきた技術は、アレルギーに関する問題解決においては先端を行くものだと自負していましたし、アレルギーに関連する商品に私どもの技術を生かせると考えました。
田中 商品の特徴を教えてください。
服部 一番の特徴はダニを熱で死滅させるところです。ダ二は布団を千しただけでは奥に潜るだけ。社員の自宅でモニタ1 試験を行ったところ9 割の家庭の布団にダニが発見されました。死骸やふんもアレルギーの原因物質になってしまいます。ダニと卵を死滅させるには60度で1 分間熱することが必要です。
 ただ当初は誰もダニについて知っている社員がいなかったものですから、ダニの世界的権威で横浜国立大学の青木淳一名誉教授を顧問に迎え入れ、ダニについて教えていただきました。
田中 まずは敵を知ることが必要だったわけですね。
服部 社内でも開発用にダニを飼育し始めたのですが、最初は逃げ出したり全滅してしまったり大変でした。今では日本ダニ学会にも加盟しており、11月にはダニの死滅実験の様子を発表する計画があります。
田中 そこまでされる情熱はすごいですね。「ひなた」を拝見しましたが、ツインブラシも特徴だと思います。
服部 ブラシ屋ですので吸い口部分は特徴を持たせたいという思いがありました,「たたきブラシ」と「回転プラシ」のコンビネーションでダストを叩き上げて吸い込むスタイルです。一般的な一体型布団掃除機だと重すぎるので、軽く作業しやすくするために吸い口を本体とは別にしました。操作性も良く見た目もかわいい。ネーミングは社員公募で決定したものです。3 年前から営業、技術、知財センターなど各部署の部員や会長も参加して、週1回知財会議を行っていまして、100回以上重ねて完成に至りました。
田中 「ひなた」は社員の皆さんの意見の結晶なのですね。
服部 はい。コーワのこだわりやノウハウが盛り込まれています。特許と商標、意匠権で34件あることからも、分かっていただけると思います。

ものづつくりを通して地元に貢献
未来志向でさらなる構想

田中 実際使われている方からの反応はどうですか?
服部 おかげ様で実際に使っていただいた方からは好評をいただいています。イベントでも「思っていたより軽い」「吸い取ったダニを死滅させてくれるのがうれしい」などの感想をいただきました。
田中 長いスパンでの御社の将来についてお開きします。「ひなた」に続く第二弾の構想はありますか。
服部 「ひなた」は自社商品の第一弾。今後もコーワらしいブラシで綺麗にする」という観点でアイテムを作っていこうと考えています。プラシのメーカーは同内外にたくさんありますが、刷毛1本から家電の量産品まで、さまざまな分野でご利用いただいているのは私どもだけです。これからも隙間を突くようなアイテムを作っていきたい。家電と工業用ブラシ事業とともに自社商品も会社の中心となる部門として育てていきたいと思っています。
田中 ものづくり愛知は安泰ですね。
服部 創業のこの地に腰を据え、地域貢献しながら百寿を目指していきたいと思います。

ふとんクリーナーひなた発売中
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